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犬の口や歯が異常
●犬の口からよだれが多く出て血液が多く混じっていたり、
悪臭、あぶく状のよだれがあるときは
歯肉炎、口内炎、歯周病、歯石の疑いがある。
よだれが止まらない時は唾液腺の分泌異常、
嚥下障害の疑いがある。
●口臭、食欲がなく、咳、発熱を伴うときはてんかん、
ジステンパー、レプトスピラ症、消化器系疾患の疑いがある。
●顔を前足で掻いたり、ゆかにこすりつけるときは、
歯の間に枝や骨などがはさまる口腔内異物の疑いがある。
●口臭が強く歯がぐらぐらで、痛がって食事をしないときは歯肉炎、
口内炎のうたがいがある。
出血しているときは歯肉炎、口内炎、
異物、腫瘍、歯周炎の疑いがある。
口が閉まらないなど、固形物が食べられないときは
下あごの骨折、顎関節脱臼の疑いがある。
●歯が汚いなどは、歯肉を除去し硬いものを食べさせたり、
定期的に歯をみがく。
歯が抜けたりするのは3ヶ月ごろの仔犬であれば、
歯の抜け替わりの時期もあるが、
歯根部の炎症、歯周炎の疑いがある。
唇がはれていて外傷があるときは歯肉炎、
肉芽腫、アレルギー、腫瘍の疑いや口唇炎の疑いがある。
●犬の歯石 しせき
口臭が強く、食欲がなくなります。ひどくなると歯がぐらぐらして抜け落ちてしまうこともあります。
大型犬より小型犬のほうが歯石がたまりやすく、缶詰よりドライフードのほうが歯石が付き難くなります。
食べ物のカスがたまり、唾液中のカルシウム分などが歯の表面に沈着するもの。歯石は細菌のたまり場で、歯周炎や歯肉炎、歯槽膿漏(しそうのうろう)、歯根炎、また心臓の弁膜症などさまざまな病気の原因になります。
●犬の歯肉炎 しにくえん
歯肉が赤くなってはれ、よだれや口臭もひどくなります。症状が進行すると、
歯がぐらぐらしてやがて抜けてしまいます。
細菌や歯石、食事の内容、かみ合わせ、全身性代謝障害などが原因です。
●犬の歯周炎(歯槽膿漏) ししゅうびょう(しそうのうろう)
歯肉炎が進行したもの。歯肉から膿が出るので口臭がひどくなり、出血することもあります。
口臭がひどい、腐敗食がする、歯ぐきの炎症や出血がある、よだれがおおくなったりします。
さらに進行すると、歯肉が退縮し、歯根部が長期間放置されていると腎臓の機能にも影響を与えることがありますので注意が必要です。
仔犬の時からブラッシングを習慣化して予防すること。
多くは歯石の中にある細菌による感染ですが、口の中を傷つけたことが原因になることも。
感染症の場合は、全身的な重病をひきおこすもとになります。
●犬の歯根膿瘍 しこんのうしゅ
歯周病によって歯の周りに炎症がおこり、化膿して膿がたまります。
強い口臭、異常なよだれ、食欲不振、発熱などがあります。
顔がふくらんだり、歯肉や皮膚に穴が開き、硬い物をかまないなどの変化もあらわれます。
中年期から歯石がつきやすくなります。
多くは歯根部分
が細菌感染したことにより、膿がたまることが原因です。
●犬の虫歯 むしば
食べ物のカスがたまりやすい歯肉のあたりや、奥歯の上下のかみ合わせ面に発生することがあります。歯の色が変わり、穴があきます。症状が進むと強い口臭があります。
食べ物のカスなどが歯の表面に付着して、歯石という細菌のたまり場をつくることが原因です。この細菌によって、歯のエナメル質が侵食され、虫歯へと発展します。放置しておくと、歯の深部の歯髄(しずい)まで進んでしまいます。ただし、犬は人間より虫歯にはなりにくいです。